
「最近太りすぎだから、体重減らしたい…」「食べているのに全然増えない…」など見た目を大きく左右する体重についてお悩みの皆さん!人それぞれ、「性別、年齢、身長、体重」によって摂取する食事量というのは異なります。理想の体重を手に入れるために知っておかないといけないこと。それはエネルギー量つまりカロリーです。今回は体重をコントロールする際に欠かせない、カロリーについて解説したいと思います。
●カロリーとは?

カロリー(calorie)とは、エネルギーの単位を表します。生物学的には、カロリーは食物や飲料から摂取したエネルギー量を計量するための一般的な単位です。主に食事として摂取されたカロリーは、身体のエネルギー源として利用されます。以下はカロリーに関するいくつかの重要なポイントです:
1.カロリーの種類: カロリーは、主に食品に含まれる三大栄養素から供給されます。これらの栄養素は次のとおりです。
- 炭水化物: 1グラムの炭水化物は約4カロリーを提供します。
- タンパク質: 1グラムのタンパク質も約4カロリーを提供します。
- 脂肪: 1グラムの脂肪は約9カロリーを持っています。
- アルコール: 1グラムのアルコールも約7カロリーを提供します。ただし、アルコールは栄養素ではなく、エネルギー源としては適切ではありません。
2.総カロリー摂取: 食事や飲み物から摂取するカロリーの合計を総カロリー摂取と呼びます。これは、体重管理や栄養バランスを考える上で重要な概念です。摂取カロリーが摂取したエネルギーを上回ると、体重が増加し、逆に摂取カロリーがエネルギー需要を下回ると、体重が減少します。
3.カロリーと体重管理: カロリーの摂取と消費のバランスは体重管理に重要です。カロリー摂取量を制限することは、体重減少のために一般的な方法です。逆に、カロリー摂取量がエネルギー需要を上回る場合、体重が増加します。
4.個人差: カロリーの必要量は個人によって異なります。性別、年齢、身体活動レベル、代謝率、身体組成などの要因が影響します。個々の健康目標に合わせて適切なカロリー摂取量を計算することが重要です。
5.カロリーの計算: カロリー摂取量を計算するためには、一般的なガイドラインやオンラインのカロリーカウンターを利用できます。これらのツールは、食品の栄養情報を基に、日々のカロリー摂取目標を設定するのに役立ちます。
カロリーは、栄養学や健康管理において重要な概念であり、バランスの取れた食事と適切なエネルギー摂取が健康的な生活を維持するために不可欠です。ただし、単にカロリー数を数えるだけでなく、栄養バランスや食事の質にも注意を払うことが重要です。
■推定エネルギー必要量(kcal / 日)
【厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より抜粋】
| 年齢 / 身体活動レベル | 低い | 普通 | 高い |
|---|---|---|---|
| 18~29歳 | 2,300 | 2,650 | 3,050 |
| 30~49歳 | 2,300 | 2,650 | 3,050 |
| 50~69歳 | 2,100 | 2,450 | 2,850 |
| 年齢 / 身体活動レベル | 低い | 普通 | 高い |
|---|---|---|---|
| 18~29歳 | 1,650 | 1,950 | 2,200 |
| 30~49歳 | 1,750 | 2,000 | 2,300 |
| 50~69歳 | 1,650 | 1,900 | 2,200 |
●運動以外のエネルギー代謝について

エネルギー代謝(Energy metabolism)は、生物体がエネルギーを生成し、利用する過程全般を指します。エネルギー代謝は、体の基本的な機能や生存に必要なエネルギーを供給するために重要です。ここでは、エネルギー代謝についての基本的な情報を提供します。
エネルギー代謝の主要な要素には以下のものが含まれます:
1.カロリー摂取と消費: エネルギー代謝の最も基本的な要素は、食べ物から摂取したカロリーをエネルギー源とし、そのエネルギーを利用することです。食事から摂取したカロリーは、体の基本的な代謝プロセス、運動、体温維持など、さまざまな活動で消費されます。
2.基礎代謝率(Basal Metabolic Rate, BMR): 基礎代謝率は、安静状態でのエネルギー消費率を指します。これは、心臓や呼吸、体温維持など、基本的な生理的機能を維持するために必要な最小限のエネルギー量です。個人のBMRは年齢、性別、体重、身長などの要因に影響されます。
3.食事摂取熱産生(Diet-Induced Thermogenesis, DIT): 食事を消化、吸収、代謝するためにエネルギーが必要であり、これをDITと呼びます。食事の栄養価や摂取したカロリー量によって異なります。
4.運動によるエネルギー消費: 運動はエネルギーを多く消費する活動の一つです。運動の強度、持続時間、種類に応じて、異なる量のエネルギーを必要とします。
5.エネルギー貯蔵: 余分なエネルギーは、体内で糖質としてグリコーゲンや脂肪として蓄えられます。これらのエネルギー貯蔵物質は、必要に応じて利用されます。
6.ホルモンの役割: インスリン、グルカゴン、甲状腺ホルモンなど、さまざまなホルモンがエネルギー代謝に影響を与えます。これらのホルモンは、血糖値調節、食欲調節、エネルギー利用の調整などに関与します。
7.体組成: 体脂肪率、筋肉量、骨密度などの体組成はエネルギー代謝に影響を与えます。筋肉は基礎代謝率を高め、脂肪組織はエネルギー貯蔵としての役割を果たします。
エネルギー代謝は個人差が大きく、生活習慣、食事、運動、遺伝などの要因によって異なります。エネルギー代謝に関する理解は、体重管理、栄養摂取の最適化、健康維持に重要です。
■日本人の基礎代謝基準値 ※「基礎代謝基準値」とは1日に基礎代謝で消費される体重1kgあたりのエネルギー量
| 年齢/ 基準値 | 基礎代謝基準値(kcal/kg/日) | 基準体重 (平均値)(kg) | 基礎代謝量 (kcal/日) |
|---|---|---|---|
| 18~29歳 | 24.0 | 63.5 | 1,520 |
| 30~49歳 | 22.3 | 68.0 | 1,520 |
| 50~69歳 | 21.5 | 64.0 | 1,380 |
| 年齢/ 基準値 | 基礎代謝基準値(kcal/kg/日) | 基準体重 (平均値)(kg) | 基礎代謝量 (kcal/日) |
|---|---|---|---|
| 18~29歳 | 22.1 | 50.0 | 1,180 |
| 30~49歳 | 21.7 | 52.7 | 1,140 |
| 50~69歳 | 20.7 | 53.2 | 1,100 |


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